紅月 ~scarlet moon~
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セラムン2次駄文 長編 第二幕(4)
これで2幕は終わりです。
長編を早く書かないと年末に書きたい話が書けない事が判明したので、
ちょっとペースを上げていきたい今日この頃です。
今回は美奈で終わってもらいます。
セーラームーン I 第二幕(4)
私の護るべき人
ただ一人の人
失ってなんかいないわ
目の前にいる彼女が私の護るべき存在よ
病室で、美奈子は一人うさぎの傍にいた。
育子ママは帰っている。
うさぎはただの貧血と診断されたからだ。
美奈子が泊まることも、わざわざ悪いといわれたが、
美奈子は泊まることにした。
はるかは病院の駐車場にいてくれている。
「ねえ、アルテミス。
これからさ、私ど~したらいいかな~?」
窓ごしに相棒に話しかけた。
アルテミスは遠慮して病室に入らなかったのだ。
「美奈?」
「力が無いって事はうさぎちゃんを護れないよね」
「美奈。君は」
「それにさ、敵だって」
アルテミスは言葉につまった。
君だって普通の女の子に戻れるんだ!
いや、もう君は普通の女の子だ!
そう言いたかった。
けど。
うさぎを見る彼女に、
そんな言葉を言えなかった。
「ねぇ」
「何だい?」
「私はヴィーナスとしての記憶が無くても、
うさぎちゃんを」
「ん~」
美奈子の声はうさぎの声に遮られアルテミスには聞こえなかった。
「そ~言えばさ、
このコンパクトって使えるの?」
美奈子はうさぎから視線を外してアルテミスを見た。
「たぶんね」
アルテミスはわざと明るい声をだした。
「な~にそれ」
「変身は出来ない。力も使えない。
でもそれは真実を写す鏡だ。だから」
「真実は映るけど、
力は使えないよ~ってことね。
なんだ~使えないじゃないの」
「あのね美奈」
「まあ、おばあさんと博士は使い用って言うもんね!
ないよりましだわ」
「……えーと。
馬鹿とハサミはじゃない?」
「…そうとも言うわね」
第三幕(1)へ
次までにちょっと気分を変える意味で美奈子にしてみました。
ケータイで書いたものをメールで送って貼っただけなので、
誤字脱字ありかもしれません。
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