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紅月 ~scarlet moon~

ここは、セーラームーンの2次創作小説(駄文)と語りがメインのブログです。 推奨CP まもうさ
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セラムン2次駄文 短編

間に合わなかった~~!

短編です。

甘え方 (まもうさ)




『誰か……』
 
夢の中で衛は手を伸ばした。
誰も、手を握ってはくれない。
誰も、そこにはいない。
 
けほっ
 
衛は咳をした。
 
身体の芯からの寒さ。
朦朧とする意識。
 
衛は無意識に手を伸ばした。
 
ぎゅっ
 
「え…?」
 
衛は手のひらに感じる暖かさに目を覚ました。
 
「あ」
 
「まもちゃん起きちゃった?」
 
そこにいたうさぎの心配そうな顔。
衛は身体を起こし、うさぎを抱きしめていた。
 
「ま、まもちゃん?!」
うさぎは驚いて声を出すも、抵抗はしなかった。
 
「……どうして?」
 
衛はうさぎとのデートの約束を断ってしまった。
だから、うさぎは今日ここに来るはずがなかったのに。
 
「だって電話で咳してたから。風邪かな~って思って。
心配になって……」
 
その言葉に胸が震えた。
 
「言ってくれれば、いいのに……。
そりゃあ、私は……役に立たないけど……」
 
うさぎは小さな声で言った。
 
「うさこ。ちが……けほっ」
 
衛は急いで身体を離し、訳を言おうとして咳き込んだ。
うさぎは心配そうに、見た。
 
「うつすといけないから…」
 
のどが痛いせいか。咳のせいか。
衛の声はひどく聞きづらかった。
 
「でも。頼って欲しいよ…。まもちゃん。
具合が悪いときくらい、私に甘えてよ」
 
うつむいて喋るうさぎに、衛は。
 
熱のせいで、考えがまとまらない頭で、答えた。
 
「わからないんだ。甘え方なんて」
 
衛の止めた言葉の続きがうさぎには聞こえた。
 
『ずっと、一人だったから。一人で全部やれたから』
 
「まもちゃん。私が風邪ひいたらさ、ど~する?」
 
衛は咳き込み、うさぎを見た。
 
「看病してくれるでしょ?」
 
衛はうさぎの身体を引き寄せ、
返事の代わりに唇をついばむようなキスをした。
 
「!」
 
いつもより、熱い肌と唇にうさぎはくらくらした。
 
「……ありがとな…」
 
衛は赤い顔を伏せて、言ったが、
うさぎはその言葉をぼうっとする頭で聞いていた。




衛は甘え方をしらないだろうと思ったので、書いてみました。
病気のときくらいうさぎを頼って欲しいですよね。
なんか甘くなってしまいました。

落ちでうさぎに風邪をうつして終わろうと思いましたが、
ちょっと長くなったので、ぶつ切りしました(笑)

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