紅月 ~scarlet moon~
ここは、セーラームーンの2次創作小説(駄文)と語りがメインのブログです。
推奨CP まもうさ
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セラムン2次駄文 中編
夜中の更新です。日にち過ぎてしまってますが、イブのお話です。
かなり散文になってしまっています。
残念な結果になってしまっています。
……今度書くときは全部書いてから、載せよう。
駄文は続きからどうぞ。
付き合ってすぐ、はじめてのクリスマスをイメージして書いてることを、
のせ忘れた自分が馬鹿です…。
2008年のクリスマス 4
「俺はうさこじゃないと、嫌だ」
嬉しかった。
私、まもちゃんの横にいて、いいの?
そう聞いたら、たぶん。笑顔で答えてくれる…と思う。
でもね。
年の差は絶対変えれないの。
早く。早く大人になって、まもちゃんの横にいても、
誰からだって、お似合いだって。
そう思われる女の人に、今すぐになりたい。
こんな考えが子供なのかも。
珍しく、早く待ち合わせ場所に来て、衛を待っている間に、
うさぎは目の前を通り過ぎていく大人の女性を眺めていた。
キラキラと見える彼女たちを見ていたせいか、うさぎはそんな考えが浮かんでしまう。
うさぎは何度目かのため息をついた。
せっかくのデートなのに。
そう思うのに、止まんない…。
「うさこっ」
衛の少し驚いた声で、彼が来たことがわかると、うさぎは顔を伏せた。
「…?」
衛は黙って顔を伏せるうさぎに近づいて、彼女を見た。
「どうした?」
「……別に…」
何を言えばいいのか分からずに、つっけんどんな返事をしてしまい、
うさぎは唇を噛んで後悔した。
「ん…。冷たいな」
衛は冷たく冷えてしまっうさぎの手をとり、握った。
うさぎの手は微かに震えていた。
「あ……たし…」
うつむいたまま喋るうさぎ。
小さな呟きはそのまま消え、後が続かない。
「うさこ。これ、プレゼント」
「え……」
伏せた顔を少しだけ上げると、ラッピングされた小さな箱があった。
何か言おうと思っても、何も言えないでいるうさぎに、
「開けてごらん?」
と衛は優しく言った。
衛が握っているうさぎの手のひらの上に、箱がのせられた。
シュルッ
うさぎはリボンを解いて、箱を開けた。
「……時計?」
「ああ。…ペアウォッチ」
少し照れくさそうに言う衛はうさぎの手を離し、すそを上げ腕を少し見せた。
そこにはデザインの似た男性用の時計があった。
「うさこ」
時を刻む音が耳元で聞こえる。
片側の頬が熱を感じる。
「俺と。同じ時間を一緒に、刻んでいこう?」
うさぎは目を閉じた。
「一緒に、成長していけばいい。そうだろ?」
私の不安なんて、まもちゃんにはお見通しで。
昨日も、言葉をくれたのに。
それでも、駄目な私に。
優しい言葉が染み渡っていった。
「私、まだ……子供だ…よ」
「うさこはうさこだ。大人とか子供とか関係なく、俺は好きだよ」
一番欲しい言葉をくれる。
クリスマスだからかもしれない。こんな言葉を言ってくれるのは。
「ありがと」
やっぱり、私は子供で。
年の差は無くなったりしないけど。
一緒に成長できるなら。
一緒に歩んで行けるなら。
大丈夫だと思う。
また不安になったら、思い出せばいい。
まもちゃんのくれた言葉を。
「じゃあ、行くか」
うさぎが笑顔になったのを見て、衛はそう言った。
この後、うさぎがプレゼントを忘れているという落ちは却下しました(笑)
長くなってしまいましたが、ただ衛に同じ時を生きていこうと言わせたかっただけです。
なんせ前世は二人とも生きる時間が違っていたので。
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