セラムン２次駄文 短編

セラムンで衛とうさぎ以外では一番好きな美奈子の話を思いついて書いたものです。

前世でのお別れを書いたものです。

注意！！
血やら死やらの表現が入っています。苦手な方はお読みにならないでください。




その時わたしは　　　　（セーラーヴィーナス）

「プリンセス・・・・・・・・」

血のついていない部分などない身体。

半分以上は地球の民の血だろうと思うけど、もしかしたら自分の流した血かもしれない。

体中に傷があり、愛用の剣も主を想って死んだアイツに刺さったままだ。

腹の傷からの血は止まりそうも無い。

「プリンセス・・・」

地球の民と月の者たちの争う声、悲鳴に主を呼ぶ己の声がかき消された。

襲ってくる地球の民を倒していて、ふと思う。

プリンセスの元へと行くのに、こんな血まみれの姿で行くのかしら。

美の女神である私は血まみれの姿でも美しいわよね・・・。

そんな場違いな事を考えて笑えてきた。

まだ笑える自分に安心する。

プリンセスの前では笑っていたい。

「プリンセス・・・！」

声を出しても、届かない。

早く。早く。行かなくては。

なぜこんなにも焦るのだろう。



ふわっ



頭上でリボンが解け、髪が広がる。

愛しい主の声が聞こえる。

「プリンセ・・・・、セレニティ！！」

身体が思うままに動かない。

それでも、少しでも近くに。

「セレニティ！」

認めたくない。認めるものか・・・！！

「セレニティ・・・・・・・」

ああ、貴女の瞳が見たい。

その私より澄んだ瞳を。

愛しい我が主。

















完璧妄想のヴィーナスの死ぬときの話です。

ヴィーナスだったら、最後の時にはセレニティを想って死ぬだろうと思い書きました。

ちなみに主を想って死んだアイツはクン様です。

クンヴィも書けたらいいな～。とは思うのですが、なぜかヴィセレが出てきてしまいます。



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