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紅月 ~scarlet moon~

ここは、セーラームーンの2次創作小説(駄文)と語りがメインのブログです。 推奨CP まもうさ
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セラムン2次駄文 短編

カウントが1000超えていて、びっくりです。
皆様、ありがとうございます。
本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いします!!

理子様からのリクエストで、
まもちゃんを手のひらでころがすような、魔性(笑)なうさ。
小悪魔なうさに翻弄されるまもちゃん。

をいただいたので、書いてみました。

正直、コレが私の限界です。
というか、コレは小悪魔だろうな~を書いてみました。

リクエストありがとうございました!
(リクエストは常に受付中です。こんな台詞が聞きたいや、シチュエーションをお聞かせください)




今日の彼女にご用心!! (まもうさ)


 





ピンポーン
 
「お」
衛は読んでいた本を閉じた。うさぎがやって来たのだろうと、返事をした。
「はーい!」
『………』
「?」
いつもなら「まもちゃ~ん!」「わたしだよ~」
などの返事が返ってくる。もしかしたら、違う人間かもしれない。
今日はうさぎが3日ぶりに来るのだ。うさぎが来る前に帰ってもらうとしよう。
 
カチャッ
 
ドアを開けると、そこにはうさぎがいた。
 
 
今日の彼女にご用心!

 
 
そこに立っていたうさぎは、衛の見慣れている制服でも、
いつも見るかわいらしい服でもなかった。
そして
「う……さこ?」
『ど~したの?まもちゃん』
首を少しかしげると、うさぎの髪がサラサラと肩から落ちた。
いつもの髪型ではない。
髪をハーフアップにし、頭の左右に小さなおだんごを作っている。
長くおろした髪がいつもより、彼女を大人に見せた。
「その、……髪型がいつもと違う……な」
『ちょっと変えてみたの。似合う?』
いつものうさぎらしくない。
いつもの彼女なら満面の笑みを浮かべて聞くだろう。
だが、今日のうさぎは微笑んでいる。
衛は大きな心音に戸惑いながらも、答える。
「ああ」
衛もいつもなら、「似合ってるよ」と言うことなどに苦労はしていない。
だが、言葉が続かなかった。
衛は顔がいつもどおりのポーカーフェイスでいられているか、気になった。
『よかった。』
うさぎはそういって、玄関に丈の短いブーツを脱いで上がってきた。
うさぎは振り返ってしゃがみ、ブーツを揃える。
衛は片手で髪を押さえる仕草に、またドキリとした。
「うさこ、ココア飲むか?」
『うん』
 
落ち着こう。
部屋に戻り、コーヒーとココアを入れ始める。
ふとうさぎを見れば、こちらに背を向けて座っていた。
いつも見ている光景のはずなのに、落ち着かない。
衛は大きく、深呼吸をした。
 
 
………上手に出来たよね?
うさぎは手元にある
“これで彼もあなたにメロメロ お願いを聞いてもらえる本”
の23ページを開く。
ここまでは3日間猛練習したため、失敗はしなかった。
 
 
「はい、ココア」
衛はうさぎの正面に座る。
いつも横に座るのに、だ。
『ありがと、まもちゃん』
ココアにふぅふぅと息を吹きかける姿は幼いのに、
いつもと違う服のせいか。
うさぎの態度のせいか。
いつも以上に女に感じた。
 
「あっつ」
 
まだ熱かったのか、
ココアを一口飲もうとしたうさぎはコップを放した。
「大丈夫か?」
うさぎの唇は少し赤くなっている。
衛は手を伸ばす。
『平気だよ』
うさぎはそう言ってカップをもう一度持ち、
ふぅふぅと息を吹きかけ始めた。
行き場の失った手を衛は戻した。
 
こくこく
 
ただ、ココアを飲むうさぎ。
いつもならおしゃべりがはじまるはずなのに。
今日は静かだ。
 
衛は読みかけの本に視線をやることなく、
飲み終えたコーヒーを入れなおしにキッチンに行った。
 
 
………どうも変だ。
衛は手元にあるうさぎとお揃いのカップを見た。
うさぎの様子がおかしい。
いつもと違う服。髪型。言動。行動。
それに3日も会えていなかったのに、くっついてこない。
「………」
 
今度はうさぎの横に座った衛は、うさぎに向かって手を伸ばす。
「うさこ……」
手が頬に、指が唇に触ろうとした。
『私も、おかわり入れてくるね』
うさぎは衛の手をするりと抜け、キッチンへ歩いていった。
 
え~と。これから……
ページをめくるうさぎ。
ココアを入れ終わり、本で確認すると、
うさぎは衛の横に座った。
 
衛の横に座ったうさぎは衛を見上げた。
『あのね……まもちゃん…』
「ん?」
『ん~ん。やっぱり、なんでもない』
眼を閉じ、下を向くうさぎ。
「途中で止めたら、気になるだろ?」
『あのね?』
「ああ……」
衛が先を促す。
『お願いが……あるの』
衛はほっとしたのか、息を少し吐いた。
「なんだ?また何か欲しいのか?」
『違う…の』
「じゃあ、なんだ?」
『…旅行』
「え?」
『旅行に……二人で行きたい』
「……」
『……だめ?』
上目遣いで見上げてくるうさぎ。
衛の足に手をついて、少し顔を近づける。
 
心音がうるさい。
 
「うさこ…」
『…だめ?』
いつもなら、そんなワガママは聞けない。
旅行なんて、行けない。
そう言っていった。
『やっぱり……。私とじゃイヤ…なんだ』
うさぎは身体を離す。
「!ちがっ」
衛はうさぎの腕を掴んだ。
『……』
うさぎは下を向いたままだ。
「うさこと行きたくない訳、ないだろ……!」
衛が言うと、うさぎが小さく、『本当…?』と訊いた。
「ああ。当たり前だろ」
『じゃあ、旅行できる……の?』
 
ここで、「NO」と言える男がいたら、
衛はお目にかかりたい。
 
「……わかった」
『約束?』
「約束だ…」
衛が苦笑しながら、うなずく。
「うれしい!!」
うさぎはそう言って、衛に抱きついた。
衛も、やっと満面の笑みを浮かべ、
自分に抱きつくうさぎにほっとして、笑う。
ワガママをきくのも、悪くないかも知れない。
 
 
 
・・・・・・その後。
 
 
衛はうさぎをぎゅっと抱きしめていた。
ふと、うさぎのかばんに目線がいった。
うさぎのかばんの下から、文庫本だろうか、本が見えた。
自分の本にしては、見覚えが無い。
ふと、手を伸ばして、本を取り出す。
 
「“これで彼もあなたにメロメロ…?」
「!!」
うさぎは驚き、身体を離す。
衛の手から、本を奪って身体の後ろに隠した。
「うさこ~~?」
「えへへ……?」
衛はそのタイトルで、今までの事が腑に落ちた。
なにもかも、わかった。
「うさこ、お前…」
「だって~~!!」
衛は、はぁと大きなため息をついた。
「だって最近まもちゃんが!
最近かまってくれなかった!!」
「え?」
「だってぇ!本ばっかりよんで。
相手なんかしてくれなかったしぃ。
デートだってぜんぜん…」
泣き出すうさぎを衛はそっと抱きしめた。
「うさこ。ごめん」
 
彼女をこんな手段に走らせたのは俺だ。
 
「……約束した旅行。いつ行こうか?」
「え?」
「嬉しかったよ?俺は」
うさぎはうんうんと、うなずく。

たまには、
彼女の行動、言葉一つ一つに。
翻弄させられて、焦って、聞けないワガママを聞くのも……

「嬉しいよ!!」




え~。期待を裏切ってすみません。
こんなのしか書けませんでした。

衛はこの話中、動揺しまくりで、たぶんポーカーフェイスもなく、
赤くなったり、ドキドキしていたでしょう。
焦る衛は大好きです。まあ、うさぎを焦らせるのも好きですが。

ちなみに、うさぎの台詞で『』は、本のアドバイスどおりにしゃべった台詞になってます。


感想など、お気軽にポチッと拍手、コメントでお願いします。
拍手だけでも嬉しいです。
リクエストもどうぞ。




 
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