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紅月 ~scarlet moon~

ここは、セーラームーンの2次創作小説(駄文)と語りがメインのブログです。 推奨CP まもうさ
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セラムン2次駄文 Act3

やっぱり初期のまもうさは良いですね。
Rの片思いのうさぎも好きですが、初期の出会いたての頃も大好きです。

この駄文を書いている間にはるかさんとみちるさんのキャラソンを聞いていたのですが、
二人の曲って、はるみちな歌詞になっているので、聞いていて少し照れます。
しかし二人ともいい声してますね。

駄文は続きからどうぞ



セーラームーン Act3


 









「新たな現代病か」

手にした新聞に目を通すと興味深い記事が載っていた。

謎の眠り病が大流行。

若い女性のいる家庭を中心に広がりを見せている。寝たら起きない現代病。

「確か、基礎クラスの何人かもこれで休んでいたな・・・」

新聞をテーブルに置き、コーヒーをゆっくり飲み始めた。 
 

Act3 
 

「何かが始まったのか・・・」

衛は手に持った薔薇を眺めていた。

記憶に無かったモノだったのに、今はなぜかはっきりわかる。

戻って欲しい記憶ではなかったことに苦笑してしまう。

自分には過去の記憶が無い。6歳の誕生日より前の記憶が無いのだ。

6歳以前の記憶なんて誰もが無いというかもしれない。

しかし、それは思い出せないのであって、無いのとは違う。

衛にとっては取り戻したい、取り戻さなくてはいけないと思う記憶なのだ。

「しかし、一体どうすればいいんだ・・・?」

自分の意思で変身できるようにはなったものの、今後の行動の手掛かりは少ない。 

夢の彼女の言葉。

セーラームーン。

そして謎の化け物。 


「どれも、難しいな・・・・・・」

夢の彼女はいつも、幻の銀水晶という言葉しか教えてはくれない。

セーラームーンは、2度ほど助けたが正体も何もわからない存在だ。

なぜだか彼女の声が懐かしいような感覚がするが、ひどくわかりにくい上に、
前に助けてから何も感じない。

「後は・・・・・・あの化け物だけか」

最近、世界中で変な事件が多く発生している。

そして、セーラーVと名乗る正義の戦士なる存在までいるらしい。

うわさの類かもしれないが。

化け物については情報がまだ集まりやすいかもしれない。

「千里の道も一歩から・・・だな」

最近の変な事件は・・・・・・新たな現代病、睡眠病の流行という新聞記事。

これなら、情報を集めれば何とかなるかもしれない。 




☆☆☆


 

「・・・・・・眠い」

徹夜はまずかったかもしれない。少しふらふらする。

衛はあくびをかみ殺した。目が少しかすんできた。

「まずいな」

目をこすりふと前を見ると

「!」 

ドン! 


「あいた!」

この前の少女だった。頭を何度も下げている。

「あ、ご、ごめんなさい!私ちょっと、ぼーっとしてて!」

この前はこんなに謝らなかったのに。

そんなに謝らなくてもいい。と思い声をかけようとした。

「うさぎぃ」

が、彼女の友人の声が早く、彼女は謝るのをやめた。

「へ?」

そこで気づいたのか声を出す。

うさぎと呼ばれた彼女の目の前には電信柱。

「ぷ。ははは」

衛は彼女が必死に電信柱に謝る姿を思い出し笑ってしまう。

「あーーー!!」

うさぎはこの前の変なヤツとわかると思わず声を出した。

「電信柱に謝るとはいい心がけだね?」

自分でも恥ずかしいと思う失敗をこんな風に言われると、うさぎは余計にムカムカした。

「ぅ。く~~~!!」

ぶつかったから謝ったのに、ひどい。

せっかく謝ったのに。という思いで、嫌味なヤツをにらむ。

「だが、最近の陽気にあわせて、頭の中までぽかぽかしてるんじゃ、困りもんだぜ?」

「なんですって~~~?!」

更なる嫌味に、イライラがましてきた。

「はは、じゃあな、おだんご頭」

彼はそんな彼女を見てまた笑うとその場を歩き出した。

「べ~~~~っだ!!」

さっきまで感じていた眠気や疲れが無くなっていることに、衛は気づかないでいた。 
 



☆☆☆




町を当ても無く歩いていくと、妙な気配がする。

「・・・・・・声はしない・・・・・・か」

あの懐かしい声は聞こえては来ない。だが、明らかに感じる気配。

「行く価値はありそうだな」

ビルの隙間で彼は薔薇を手に変身した。 

「このあたりから・・・・・・」

ビルなどが立ち並ぶこのあたりは夜だというのに明るい。

ビルの一つに立っていたタキシード仮面は集中し、あたりを見回した。

「・・・・・・?」

ビルの屋上に人影が見えた。だが。

おかしい。女性と男性が立っている。しかし、男性の手から何かが見えた。

それから妙な気配がする。

タキシード仮面は近くのビルに飛び移り、様子を伺った。

「―――――若い娘どもの恋する心がこれほどまでに強大なエナジーを持っていたとはな。
フラワーブローチによって娘どもを眠らせその恋する夢を吸収する

お前の作ったこのブローチなかなか使える。」

「ありがとうございます。ジェダイト様」

ジェダイト。なぜだろう。聞き覚えのあるような・・・・・・。

「さて・・・・・・ん?」

なんだ・・・・・・・・・・・この感覚。

「誰だ?!」

「!!」

タキシード仮面の気配に気づいたジェダイトがビルの屋上から飛び移ってきた。

そしてそれを追う様に女性も飛び移る。

「貴様、何者だ!!」

タキシード仮面は懐から薔薇をだす。

「人に名前を尋ねる時は、自ら名乗るものだ」

薔薇を構え、二人を見た。二人とも低いビルから高い自分のいるビルまで飛び移ってきた。
その運動神経は人間ではない。
以前のような化け物と同じとみるべきだろう。

「はっ!私はジェダイト様直属の妖魔フラウ!」

律儀に答えた化け物・・・妖魔を見るも、ジェダイトを見据えた。

「私はタキシード仮面。お前が最近の事件を引き起こしていたのか?」

「はっ。だったらどうする?タキシード仮面?」

肯定した彼に、タキシード仮面はマスクの下の瞳を細めた。

「幻の銀水晶を知っているか?」

「何?」

「貴様なぜそれを!!」

ジェダイトは驚きを上手く隠していたが、
妖魔は驚きを隠せずしかも自分が知っているということを教えてしまう。

ジェダイトは舌打ちをした。

「幻の銀水晶について教えてもらう!」

タキシード仮面は構えていた薔薇を投げつける。

「フラウ!貴様は今夜の準備をしておけ!」

「しかし・・・」

彼はタキシード仮面が薔薇を投げてきたのを衝撃波で防ぐ。

愚かな妖魔を睨むと、妖魔はあわてて頭を下げて消えた。

これ以上幻の銀水晶の情報をこんな得体のしれないヤツに渡すわけにはいかない。

「今夜だと?何をする気だ!」

「貴様には関係ない。だが・・・」 


ゴウッ!!! 



「ぐわぁぁ!!」

タキシード仮面はジェダイトの放った衝撃波を避けるものの、余波をあびてしまう。

「幻の銀水晶をどこで知ったか吐いてもらうぞ!」

「私こそ、幻の銀水晶のこと・・・・・・教えてもらう!!」

やっと掴んだ手掛かり。逃すわけにはいかない! 


ッシュ!! 


薔薇を何本か投げつける。当然ジェダイトは避ける。

が、彼の目的はジェダイトに近づくこと。

「何?!」

ジェダイトの目の前にステッキが迫っていた。

避けるものの舌打ちをした。予想よりも動きが速い。

「得物か・・・。っふ。ではこちらも使わせてもらおう」

ジェダイトは手を振るう。

手を見ると抜き身の短剣を手にしていた。

「はあ!」

ジェダイトは一気にタキシード仮面に詰め寄る。

「くっ」

近づかれるまいとステッキを振るい、距離を稼ごうとする。

ジェダイトは短剣を引き、空いた左手でステッキをいなした。

「?!」

タキシード仮面は予想していなかった方向からの攻撃だったせいで、バランスを崩してしまう。

短剣をぎりぎりで避けるものの、左手の突きを腹に受けてしまった。

「っぐ」

「っは。剣を持っているから剣だけで攻撃すると思ったのか?浅はかな考えだな」

なんとか距離をとるものの、腹の鈍い痛みは消えそうに無い。

確かに、彼の言うとおりだった。油断していた。

だが。

「悪いが、この程度であきらめる訳にはいかないのでな。本気でいかせてもらう!」

相手の出方がわかっていれば、やり方を変えるまで。

至近距離が得意というなら!

「なっ!」

「はぁ!!」

先ほどの速さよりも速くそして相手の得意な距離に入る。

まさか距離をつめてくるとは思っていなかったのか、一瞬反応が遅れた。

その一瞬で触れるほどの距離に近づき、ステッキの柄で頭を強打した。

「!!」

ジェダイトの体は吹き飛ばされた。頭からは緑色の血。

「もう、動けまい。さあ、話してもらおう」

「くくく。」

ジェダイトは笑いながら体を起こした。

「クイーン・ベリル様から授けられし、この体。この程度では傷つかんわ!」 


ゴウッ! 


どす黒い何かがジェダイトを包みこむ。

「そしてこの力。大いなる支配者にいただいた暗黒のエナジーの力。貴様になど破れん!」

「・・・!?」

傷が治っている。

「っち。そろそろ時間か。貴様に構っている時間は無いようだ。

所詮名を知っていても、情報は持っていないようだしな」

ジェダイトは黒い何か。いや。暗黒のエナジーに体を通し、消えていく。

「待て!!」

タキシード仮面の声など届かない。 

「・・・・・・倒すことも。傷つけることも出来ないの・・・か?」 

光を放つ彼女と違い、闇を消し去る力は無い。

その現実だけがそこにあった。 

『助けて・・・!!』 

声が。あの懐かしい声が聞こえた・・・?

タキシード仮面は今まで考えていたことなど忘れ、声の聞こえた方向へ急いだ。

怪しい気配がある所へ。 
 



☆☆☆



ビルの屋上には人・・・セーラームーンとジェダイト!

先ほど攻撃が効かなかったことなど忘れ、薔薇を投げていた。 


ッシュ!! 


「ん?」

「あぁ!」

屋上に突き刺さった薔薇を見、ジェダイトは跳ぶタキシード仮面を見た。

「ふっ」

とんだ邪魔が入ったものだ。気分も乗らない。

エナジーは手に入った分を早くクイーン・ベリル様に差し上げねばなるまい。

ジェダイトは暗黒のエナジーに包まれ消えた。

セーラームーンは刺さった薔薇を見て顔をあげた。

「これは・・・タキシード仮面!」

「あっ!」

彼女はタキシード仮面を見つける。

「さらばだ。」

しかし、声をかける前に彼は飛び立ってしまった。

「タキシード仮面様・・・」

屋上には彼女の声だけが響いた。 
 




4話へ


ジェダイトは好きですが、アニメで見るとあのコスプレに笑ってしまいます。
かっこいいのに・・・!!



感想などございましたら、いただけると嬉しいです。



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