忍者ブログ

紅月 ~scarlet moon~

ここは、セーラームーンの2次創作小説(駄文)と語りがメインのブログです。 推奨CP まもうさ
[225]  [224]  [221]  [217]  [214]  [205]  [204]  [200]  [192]  [191]  [184

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

セラムン2次駄文短編

ボカロの曲を聴いていてふと思いついた駄文です。

Rのお別れを告げるあの時期の二人で。
うさぎの電話ボックスのシーンには何度見ていても泣けます。

続きから

あなたへの想い (まも→←うさ)

です。
 







背中を向けて彼は歩き出した。

「だったら、まもちゃん。お願い…嫌いになった訳を教えて…」

衛はその言葉に立ち止まった。

「私は弱い女の子は嫌いだ…」

私が弱かったから…?

「まもちゃん…」

行かないで、行かないで…。

そう思うのに。

まもちゃんは行ってしまう。

泣いちゃだめだ…。強く…ならなきゃ…。

「わかったわ…。私、もっと強くなる…」


あなたへの想い 


背中を向けて俺は歩き出す。

気持ちが溢れてしまう前にいかなくては…。

「だったら、まもちゃん。お願い…嫌いになった訳を教えて…」

彼はその言葉に立ち止まり、手をぎゅっと握った。
頬には汗がにじんでいる。

「俺は…」

言いたい。けど、言えない。

好きだから。愛しているから。

衛は息を吸い込んだ。

「私は弱い女の子は嫌いだ…」

すまん、うさこ…。

突き放さなくてはいけないのに。

「まもちゃん…」

その声に、涙が零れそうになる。

気持ちに嘘を付いて、

過去に縛られるのは嫌だと偽って手放した、二人で歩む未来。

取り戻せない未来。

願ってはいけない未来。

振り向いてしまえば、彼女を手放せなくなる。

だから、涙が落ちる前に、その場から逃げ出した。


一人暮らしには広いこの部屋がいつもより広く感じる。

心の隙間を広げるようだ。

少し長く感じるほんの一分一秒を、

うさこと過ごせたらと願うことさえ、赦されない。

たった一つの嘘でさえも、君の涙を生んでしまう。

数え切れないほど夢を見ても、大丈夫だと一緒にて罪を重ねてきた。

その手に触れたこと。

君の隣でそっと生きようとした事…。

今だけでもと、君の記憶の中に居たいと願ってしまう。

君の記憶の片隅でいいから覚えていてほしいと願ってしまう。

それが、彼女を苦しめているのに。

「もう、二度と戻れない…」

まだ、願ってしまう。

君に想われていたいと。

広いベッドで眠る夜はまだ明けない。

また一人で夢を見る。

君の記憶を辿る夢を。

前世から、今もずっと想うことが罪なら、

俺はその罪を重ねている。

君を護りたい。

君の隣りで君と生きていたい。

そんな願いを捨てられない。

「……逢いたい」

うさこには幸せに、笑っていきていて欲しい。

俺は一人でいいんだ。

孤独の痛みで償うから、

君の記憶の片隅でいい、其処に俺の存在を許して欲しい。

俺が死んで、

また永い時を一人で過ごして、

変わらない気持ちで出逢えたら。

君と手を繋ぎたい。

君の隣で生きたい。

君が幸せであるなら。



いい曲なのでお勧めです。
ボカロ曲「f/r/o/m/ /Y/ /t/o/ /Y/」
何かしらの曲を聴くとまもうさに聴こえてしまうんですよね…。

にしても、衛の「弱い女の子は…」って。自分が一番弱いくry
といつも思うのは私だけではないはず(笑)

感想などお気軽にポチッと拍手、コメントにてお願いします。
拍手のみでも嬉しいです。

PR
Submit Comment
name
title
color
mail
URL
comment
password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
カウンター


バーコード
最新記事
最新コメント
[12/10 月光]
[11/07 もも]
[08/26 NONAME]
[07/28 NONAME]
[07/13 yuki]
プロフィール
HN:
ひいろ
性別:
女性
自己紹介:
セラムン大好き人間です!
セラムンで育った世代
誕生日で一番近いのは美奈
ブログ内検索
最新トラックバック
忍者ブログ [PR]
Template by repe